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ウェルネットの企業研修(講師派遣)
リスクアセスメントとは

リスクアセスメントについて、4回シリーズでわかりやすく説明します。

第1回 危険性または有害性のある作業の特定

「今回、職長に就くことになりました、新人です。先輩、色々教えて下さい。」「わかった、なんでも聞いてね。」 では早速、リスクアセスメントについて教えてもらいたいのですが、作業の特定といってもどこから始めたらいいのか、正直よくわからないです。
だって、そもそも現場には危険がつきものだし。。。 「危険はつきもの」確かにそうかもしれない。だからこそ、リスクアセスメントを実施するんだよ。「危険性または有害性の特定」なんて言葉だから、とっつきにくいのかもしれないけれど、要するに「労働災害につながるような原因を洗い出そう」ということなんだ。例えば、「工場勤務の労働者の手が届くところに高温の物体があり、これはカバーもされずにむき出しになっているのが原因だ」、というようにね。 そういうことですか。じゃあ、まずは、「労働災害につながる原因の洗い出し」をするのですね。 ん?ということは、この洗い出しにはより多くの人から聞き出したほうがいいってことですか? よく気づいたね、そのとおり。「ヒヤリ・ハット報告」といって、作業をしているときに一歩間違えば事故につながりかねない、ヒヤッとした事柄を報告してもらう方法があるんだ。誰もが報告しやすいような体制をつくっておいて、集まった意見を複数の関係者(監督者や作業者)が話し合いで詰めていく、この方法がいいだろうね。 ①危険性または有害性の特定
②それぞれの危険性または有害性に接触する労働者の範囲の特定
③危険性または有害性がどのような状態のときに、労働者がどのように接触するかの特定

①の洗い出しをしたあと、その原因でケガをする労働者は誰なのか、その誰というのを明らかにすること(これが②)、その原因がどんな状態のときに、労働者がケガをするのか(これが③)を検討するんだよ。
さっきの例でいうならば、②は「工場勤務の労働者」だし、③は「カバーもされずにむき出しになっている」状態で、「手を伸ばせば高温の物体に触れてやけどをする」ということを明らかにするんだ。 なるほど、よくわかりました。次は、危険性または有害性のある作業を特定したあと、「リスクの見積もり」について教えて下さい。

【第1回 危険性または有害性のある作業の特定 】はいかがでしたか?

続き 【第2回 リスクの見積もりとは】も見てくださいね!

 

(第1回)